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コミュニティスクール制度が始まりました
第1回学校運営協議会について
5月17日(火) 徳島県立阿南支援学校ひわさ分校第1回学校運営協議会を開催しました。
今年度の学校経営方針と学校評価における重点課題・重点目標を中心にひわさ分校の取組やひわさ分校の課題について御助言・御提言をいただきました。
協議の内容については,次のとおりです。
1)学校長挨拶
2)委員自己紹介
3)役員選出
4)協議
①ひわさ分校の取り組みについて
○令和4年度の日課表,各学部の教育課程表,学校概要について説明(教頭)
児童生徒・学級数の推移(一覧表,グラフ)について説明 学校運営組織,校務分掌,年間行事予定表,教室等配置について説明
○昨年度の活動の様子について説明(*スライドで写真を見ていただく)
○学校経営方針について説明(学校長)
徳島県の教育目標を受けて,学校の経営方針を決めている。 主に,社会参加,自立を目標として取り組んでいる。 重点課題については,校長が決めており,毎年見直しをしている。 今年度の重点課題は,次の3点である。
1.安心・安全な学校づくり
...感染症対策,災害に備える防災対策等の徹底
2.多様性を育むキャリア教育の展開
...これからの長いキャリアについて教える。 本人が中心となって自信を持っていけるように,一人一台端末を使って学習をすすめていく。 具体的な活動を推進し,楽しみながら学べるように取り組む。
3.地域とともにある学校づくり ...地域,県も掲げている課題。
学校にいる間に地域に出て行くようにする。県はこの5年ぐらい強く打ち出している課題である。この中にコミュニティスクールがある。
○各学部・各課(校務分掌)の重点目標及び活動計画案について説明(教頭)
重点課題の3つについて,各学部・各課で重点目標,活動計画を立てて取り組んでいく。年度末に評価し,2月ごろ実施予定の学校運営協議会で報告し,委員の方より御意見をいただく。
②ひわさ分校の課題について
○児童生徒数の減少について(教頭)
○地域の特別支援学校として在り方と特色ある取組の推進について(教頭)
・県南部方面からの通学手段として,今年度よりタクシー通学が実現した。
・HPによる情報発信が充実し,アクセス数が増えた(年間 300 万アクセス以上)が,中学部1年の入学生が昨年度はいなかった。また,高等部も外部からの入学生は1名にとどまった。
・地域まるごと専門性向上事業,お接待,阿波ふうど号を活用した取組など県教育委員会主催の取
組も予定している。
[提言・意見]
(A 委員)
・昔から日和佐以南からの通学手段が少なく,要望しても実現が難しかったので,今年度よりタクシ ー通学が実現されてよかった。ひわさ分校への入学を考えるにあたり,悩まれている方に,タクシー 通学について説明することができる。
・地域で 20 歳を迎える方がおり,その保護者より,「年金のことについて学校から連絡を下さった。卒業しても気にかけて下さっていることが嬉しかった。」と言っていた。また,「支援学校は, 先生方の支援が充実している。」と話されていたとのこと。
・複籍制度をひわさ分校と地域の学校でも実現してほしい。部活動だけでも地域の学校でできるので はないかと思う。せっかく学校でよい取り組みをしているのにもったいないと思うので。
・地域で支援学校をすすめるのは難しい場合がある。専門性や特色ある取組等をPRしてほしい。地域の学校で,子どもたちの力を十分に伸ばしきれていない状況もあるようなのでもったいないと思う。 保護者には,途中でも支援学校への転校もできると話はしている。
・地域の小中学校の先生方も障がいのある子どもへの支援について,知識や経験が蓄積されていっているので,支援学校の巡回相談員の先生方と情報交換しながらすすめていただきたい。
(B 委員)
・今回このような会に参加して,初めて学校には色々な問題があることを知った。外部から見て,最近は学校には,メンタル面にしんどさを抱えている方がいたり,「長期欠席者」が在籍したりしているが,大人と同じように,子どもも学校を選ぶことができるようになってきているのではないかと思う。途中での学校の変更も検討してもいいのではないかと思う。
(C 委員)
・支援学校の大変さについては外からはわからなかった。自社には社員の上下関係がなく,働きやすい環境である。県南地域は,高齢過疎地域のため,課題もたくさんある。地域の企業として,支援できることをしていきたいと思う。
(A 委員)
・卒業後の就労関係のことは難しい。家から外に出られない方もいるので,在宅でもできる仕事を御提供いただきたい。
(C 委員)
・県内の支援学校や岡山県の施設等にも委託作業を提供している。
(学校長)
・教育委員会にも情報提供していただけるとありがたい。
(A 委員)
・県南は,あまり意見を言っていかない傾向があるようである。都市部は積極的に意見を言っている。関係機関等への働きかけをすればいいのではないか。過去には,施設に入所できないので,学校に入れないという時代もあった。
(D 委員)
・分校で個別に対応して下さって,大変感謝している。日中活動についてどのようにしたらよいのか, また情報共有をお願いしたい。先日,行政の方が施設の見学に来られ,部活動のような活動はないのかと聞かれた。学校でもそのような活動があったらいいなと思う。
(E 委員)
・児童生徒減少のことについては,どの学校にも支援学級在籍の児童生徒数が0ではないので,校種間の連携等が大切。部活動のこと,理解啓発のこと等に取り組んでほしい。直接交流だけでなく,柔軟な取り組みをお願いしたい。学校間の意思の疎通が大切。また学校から県への働きかけもぜひお願 いしたい。
(A 委員)
・小学部在籍者が0ということは,地域が障がいのある児童への支援を担っているということ。
保護者に話を聞くと,「将来のこと(友だちとのつながり)を考えると,小学校段階は,地元の小 学校にと思ったということであった。小学校段階から支援学校に入ると,地域の同級生とのつながり がなくなってしまうので,将来友だちとのつながりがないのは寂しいという思いがある。」ということであった。
・支援学校の巡回相談員活動において,地域の専門性向上に貢献していってほしい。
(学校長)
・コロナ禍で交流が止まっているが,今後以前のように戻していかなければならない。また,新しい取組であるオンライン等による活動をうまく使っていかなければならない。
・分校の課題を共有し,関係機関等への働きかけを進めていきたい。
・具体的に各学部,各課で実現できるようにしていく。
・今後,委員の方には個別に相談させていただきながら取り組んでいきたい。御協力をお願いしたい。